大分県と熊本県を結ぶ「やまなみハイウェイ」のすぐ側にあるキャンプ場「オートキャンプ場 高原の里」。アクセスの良さに反して、広々とした高原と、壮大な九重連山に囲まれた最高のロケーションです。
寒さが本格的になる直前の10月後半。シーズンオフの平日を狙って、お客さんがほとんどいない中、1泊2日のキャンプ泊をしてきました。
近場には10分も車を走らせれば温泉施設が点在しており、ホテルの立ち寄り湯も楽しんできました。
今回は、「オートキャンプ場 高原の里」を利用した感想や設備情報、周辺施設など詳しく紹介します。
Contents
「オートキャンプ場 高原の里」基本情報をチェック!
はじめに、基本情報から。
「オートキャンプ場 高原の里」は、個人経営のキャンプ場です。広さは小・中学校の運動場2〜3個分くらいという印象でした。大きめのキャンプ場と比べれば、やや小ぢんまりしていますが、そこがこのキャンプ場の良いところかなと思います。
綺麗に手入れされた、芝生のフリーサイトと、見渡す限りの青々とした高原。九重連山を眺めながら、ゆっくりとできる場所です。
場所
大分自動車道 湯布院ICを出て、熊本方面へ30分ほど走ると、ガソリンスタンドと一緒になっている「JA 飯田高原ドライブイン」が右側に現れます。
「JA飯田高原ドライブイン」のすぐ先の、細い小道を左に曲がって進んでいくと、看板が見えてきます。
営業期間
営業日 | 4月末 ~ 11月初旬(文化の日まで) |
チェックイン時間 | 13:00 |
チェックアウト時間 | 11:00 |
電話 | 0973-79-2595 |
住所 | 〒879-4911 大分県玖珠郡九重町大字田野1726-114 |
料金
入村料 |
大人(中学生以上):500円 子供(小学生まで):300円 三歳以下は無料 |
キャンプ泊 | 1泊 2,000円 ※テント1張り、タープ1張り、車1台の料金 込み |
追加料金 | テント・タープ 1張り増える毎に 追加料金:500円 |
デイキャンプ料金 | 入村料のみ(テントを張る場合は別途料金) |
ケビン(ロフトなしタイプ) | 4,000円 + 入村料 定員 大人3名 |
ケビン(ロフトありタイプ) | 5000円 + 入村料 定員 大人4名 |
設備情報
サイト数 |
フリーサイト 車 40〜50台収容可能 |
電源 | あり 1日:500円 ※場所と数が限られるため、要事前確認 |
シャワー | あり:温水 |
トイレ | あり(男女別、洗面あり) |
レンタル用品 | あり (キャンプ用品、BBQコンロ、毛布 など) |
売店 | あり (お菓子、カップラーメン、ジュース、ビール、アイス、氷、など) ※シーズンオフは要確認 |
ゴミの引き取り | 可:100円 (燃えるゴミ、燃えないゴミ) ※受付時に申請 |
ペット | 条件付で入村可 ※要 予約時の申し出 ※リード付きで入村。糞の処理は飼い主で |
キャンプ場にはドッグランもあり、リード付き、予約時に申し出をしておけば、ペットを連れての入村もOKだそうです。
僕が宿泊した日も、県外から1組のお客さんが来ていましたが、大きな犬を連れており、芝の上を気持ちよさそうに走っていました。
キャンプ場の予約は「電話のみ」
予約は、電話での受付のみです。予約サイトなどには掲載されていなかったので、直接電話での受付が必要なはず。
予約用の電話番号
電話 | 0973-79-2595 |
携帯(管理人さん) | 090-3666-4613 |
シーズンや休日は混雑するので注意
今回宿泊したのは10月の平日ということもあり、お客さんは僕達を含めて2組しかいませんでした。シーズンオフは、当日電話をしても宿泊できるようです。僕も、この日は当日の昼前に電話をして泊まれました。
シーズン中や休みの日は県外からのお客さんも多く、混み合います。シーズン中に宿泊される方は、なるべく早めに電話予約をしておくことをおすすめします。
管理人さんが不在のことも
管理人さんから聞いた話では、シーズンオフは管理人さんがキャンプ場に不在のことも多いそうです。電話をすると、携帯電話に転送されます(もちろん、丁寧に対応してくれます)。
僕たちがキャンプ場に到着した時も、管理人さんは不在でした。受付に連絡用の携帯電話番号が貼ってあったので、そちらに連絡しました。キャンプ場のすぐ近くに住居があるそうで、携帯に電話をすればすぐに対応してくれます。
管理人さんはとても親切で、優しそうな方でした。
宿泊設備
清潔なトイレや炊事棟、シャワー、レンタル用品など、必要なものは大抵揃っています。大規模なキャンプ場と比べれば、確かに設備の数では劣りますが、キャンプには充分です。
キャンプサイト(フリーサイト)
フリーサイトのため、区画は決まっていません。早い者勝ちで良い場所を選ぶことができます。もちろん車でサイト内に乗り入れ可。
炊事棟のそばに大きな木が立っていて、この場所は人気なようで、いつも埋まっているように思います。
青々とした芝生が全面に敷かれており、柔らかくてペグも打ちやすいです。芝は丁寧に管理されています。
フリーサイトの奥の方にいくと、今回僕達がテントを張った、小川が流れるポイントがあります。小川は浅く、降りて川遊びもできます。子供が遊ぶにはぴったりです。
電源サイト
電源は、場所も数も限られるようです。正確な数は数えていないのですが、電源を借りるつもりの方は予約する時に問い合わせておいた方が良いと思います。
管理棟
管理棟は受付と一緒になっています。入り口を入ってすぐの場所にあり、普段は管理人さんが常駐しているようです。管理棟ではレンタル用品や、売店も運営されています。
売店の品数は、シーズンオフのためか多くありませんでした。売店で必要なものがある方は、あらかじめ事前確認をされておくことをおすすめします。
レンタル用品
バーベキューセットやテーブル、椅子、毛布など、最低限必要なものはレンタルできます。数はあまり多くないので、必要な道具は自分で一式持って行くことをおすすめします。レンタルしたいものがある場合は、事前に問い合わせておいた方が良いでしょう。
ゴミの持ち帰りについて
受付時に、ゴミの持ち帰りをどうするか尋ねられます。希望すれば、帰る際にゴミを有料(100円)で引き取ってくれます。
その場合、受付時に専用のゴミ袋を渡されます。このゴミ袋に入れて、帰る際に指定のゴミ置場にゴミを置いて帰ります。
炊事棟
炊事棟は1箇所、大きめの建物があります。清潔に管理されており、蛇口は8箇所あります。 炊き出しを行うための釜も併設されているので、炊き出しも可能です。
トイレ
サイト内には、もちろん男女別のトイレが併設されています。ログハウス調のトイレの中には洗面所もあり、清潔に保たれていました。
男性用トイレを利用した感想ですが、大便器は1つ、小便器は1つ。 洗面は2つあって、鏡も付いています。
近隣の温泉やおすすめスポット
大分県在住の方ならご存知の通り、やまなみハイウェイ沿いには登山口や温泉がいくつかあります。もちろん、子供連れで楽しめるスポットも。
キャンプ場は再入場が可能なので、早めにテントを張ったら温泉へ出かけてみては?
「立ち寄り湯」ができる温泉がたくさん!
キャンプ場から近く、分かりやすい位置にある温泉は「国立公園九重 やまなみ牧場」に併設された温泉「まきばの温泉館」。
もう少し熊本方面へと進むと、ホテルの立ち寄り湯や家族風呂もあります。
まきばの温泉館(やまなみ牧場 内)
「オートキャンプ場 高原の里」を出て、やまなみハイウェイを熊本方面へ向けて数分走ると、右側にあるのが「まきばの温泉館」。大きな建物で、「やまなみ牧場」の看板も出ているので分かりやすいです。
以前この温泉に入ったことがあるのですが、広々とした温泉で、牛乳風呂や露天風呂もありました。その日は休日だったため、とても混雑しており、ゆっくりと入ることはできませんでした。 脱衣所も広く、家族連れで行くのに良さそうです。
入湯料 | 大人500円 小人200円 |
営業時間 (4月〜11月) |
10:00~20:00(最終受付 19:30) 定休日:水曜日 |
営業時間 (12月〜3月) |
10:00~19:00(最終受付 18:30) 定休日:火曜日・水曜日 |
電話 | 0973-73-0080 |
住所 | 〒879-4911 大分県玖珠郡九重町大字田野1681-14 |
公式サイト | 「まきばの温泉館」公式WEBサイト |
ほっけいん花山酔
今回僕達が立ち寄り湯として利用したのは、「花山酔」というホテルの立ち寄り湯。落ち着いたホテルで、温泉のみ立ち寄り湯として利用できます。
露天風呂も内湯も広くて清潔感があり、秋の紅葉と風が心地良かったです。おすすめです。
入湯料 | 500円 |
営業時間 |
11:00~19:00 |
電話 | 0973-79-2311 |
住所 | 〒879-4911 大分県玖珠郡九重町田野260-1 |
公式サイト | 「ほっけいん温泉別館 花山酔」公式WEBサイト |
この他にも、 一度にたくさんの温泉が堪能できる「九重星生ホテル 山恵の湯」や、冷泉で有名な「寒の地獄温泉」など、日帰り入浴ができる場所が近くにいくつも点在しています。
どの温泉も素晴らしいので、キャンプや登山に来た方は、ついでに温泉も楽しんでみてください。
アイスクリーム屋さん
キャンプ場から30分ほどの場所には、アイスクリームが美味しいと人気の「ガンジーファーム」もあります。ガンジーファームなら、動物と触れ合える無料の牧場や、大きな滑り台のある遊具。ポニー乗馬体験、周遊バスなどもあるので、小さい子供でも楽しめます。
この他にも、アイスクリームが美味しいと言われるお店がたくさんあります。すべて紹介するときりがないので、ここでは1件、おすすめするアイスクリーム屋さんを紹介します。
キャンプ場から2〜3分の場所にある、牧場に併設されたアイスクリーム屋さんですが、「ミルクランドファーム」というお店。ラムレーズン味やトマト味など、 我が家の子供も大満足なアイスクリーム(ジェラート?)でした。
不定休で、売り切れ次第終了するお店です。時間に余裕があれば是非立ち寄ってみてください。
感想や失敗談
実際に「オートキャンプ場 高原の里」で、1泊2日のキャンプ泊を行った感想や失敗談を紹介します。これから宿泊される方の参考に。
近くにスーパーやコンビニはない
キャンプ場の近くには、当然ながらスーパーやコンビニはありませんでした。近くにあって、買い物ができる場所といえば、キャンプ場から車で 2〜3分の場所にある「飯田高原ドライブイン」。
ここでは、日中は食事をしたりお土産を買うことができます。数は少ないですが、売店として飲み物も販売されています。ただし、アルコール類は限られます(お土産用の地酒が中心)。
JAが運営しているのためか、農産物の直売が行われており、新鮮な野菜が低価格で手に入れられることも。どのような野菜が販売されているかは、公式ページからご覧になれます。
この飯田高原ドライブイン以外には、食べ物や飲み物を買える場所は、近くにはほとんどありません。キャンプに来る際は、事前に食べ物の準備はしっかりとしておく必要があります。
寒さ対策は万全に!
夜になると、10月ともなればこの一帯は気温は10度を平気で下回ります。秋のキャンプは、寝具は真冬の寒さを想定して準備しておくに越したことはありません。
春、夏の時期も、日中と夜の寒暖の差は大きく、日が落ちるとかなり冷え込みます。宿泊に来る方は、多めに防寒着や寝具を持ってくることをおすすめします。
道路沿いなので、日中は車やバイクの音がする
これは想定内だったのですが、このキャンプ場はやまなみハイウェイからすぐ近い場所にあります。朝〜夕方にかけては、ツーリングバイクの音がドコドコと聞こえてくることがあります。
僕達はほとんど気になりませんが、早朝など音に邪魔されたくないという方もいるかもしれません。気になる方は、道路から離れた場所にテントを張ることをお勧めします。
さいごに
今回紹介した「オートキャンプ場 高原の里」は、そこまで大きなキャンプ場ではありませんが、基本的な設備は整っています。
静かな空間で家族や友人とのんびりしたい、という要望にぴったりの場所ではないか、と思います。デイキャンプとして使ってみるのも、とてもおすすめです。
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