ソニーのミラーレスカメラにモニターを付けよう – 動画撮影が快適に

現在使っているα6300やα7ⅡS。動画撮影の画質にも満足しています。ちょっと残念なのは、動画撮影では必須の液晶モニターが小さい上に、上下にしか可動しないという点。

そんなデメリットを解消するためにも、外部液晶モニターを購入して取り付けてみたのですが、購入して良かった面も悪かった面もありました。

α6300,α7SⅡに外部モニターを付けてみた

特に自撮りで動画撮影をしようと考えているのなら、外部モニターは必須です。α7シリーズには、外部出力用のHDMI出力端子があります。ここに外部モニターを繋げば、撮影中も映像を出力しながら確認することができます。

安価に手に入る4K対応フィールドモニター

フィールドモニターというのは、撮影に適した確認用モニターです。小さいサイズで、カメラや、カメラ用機材に取り付けるためのホットシュー、1/4ネジ(三脚などのネジ穴サイズ)に対応しています。

フィールド用モニターといえばものすごく高価なイメージがありました。特に、4Kに対応しているフィールドモニターは10万円前後するという感覚です。
しかし、久しぶりに調べてみると、驚くほど安価な製品が充実しています。今では、1〜5万円程度で4Kのフィールドモニターが購入できてしまう事実に驚きました。

ほとんどが中国の企業が販売している製品で、評判の良いものも悪いものもあります。評価は製品によって様々ですが、個人で動画撮影を楽しむ程度なら十分に活用できそうです。

購入したのはFeelworld 5インチモニター

僕が購入したのは、Feelworldというメーカーの5インチモニター。このメーカーの製品はAmazonでもたくさん販売されており、5.7インチのモニターは評判が良いようです。

いつもなら評判の良い製品を購入するのですが、なるべく小さいサイズのモニターが欲しかった僕は、5インチの製品を購入。
結論としては、少し雑な作りの部分があり、バッテリーの取り付け部分に不安がありましたが、価格を考えればこの程度なのかなと思います。

この製品は機能が多く、詳しいレビューは別の記事でしたいと思いますが、4Kモニターの解像度は素晴らしいです。映像の撮影を行う上で、必要な画質や機能は十分に備えられています。

外部モニターを付けて良かったこと

ソニーのミラーレスカメラに外部モニターを付けて、一番便利だと感じたのは、自撮りをする時です。自分の方に画面を向けながら撮影できるのは、本当に便利。

αシリーズにはリモートコントロールという機能があります。Wi-Fiでスマホやタブレットと接続して、画面を確認しながら動画や写真の撮影、コントロールができます。
これでちょっとした自撮りは可能ですが、長時間の撮影には向いていません。
毎回Wi-Fiに接続するのは、実際にやってみるとかなり手間です。カメラの電源を落とすたびに接続し直す必要があるので、αシリーズの電池の減り方を考えると現実的ではありません。

動画撮影の場合、どうしても微妙な時間差や、時々、動きがカクカクしていたり、画質が劣化していたりと、不便に感じることがあります。
「Log撮影」という、カラーグレーディングに適した撮影ができないことも、リモートコントロールの不便な点です。

他にも、リモートコントロールでは表示されないヒストグラム(画像の濃淡)や、ピーキング(ピントが合っている場所の色付き表示)など、かなり細かい機能に対応してくれるフィールドモニターは、非常に便利。本格的な動画撮影には欠かせないものです。

意外と不便だった点

フィールドモニターは以前から欲しかったのですが、実際に付けてみて不便に感じる点も、正直なところありました。

特に不便だなと感じたのが、大きさと取り回しの問題。あえてミラーレスカメラを選択している理由は、サイズが小さくて軽いという点に尽きます。
特に屋外での撮影をする場合、軽くて小さいことは本当に正義だと感じます。

これが、フィールドモニターを取り付けると、まず全体の大きさが倍くらいになります。ケーブルを接続するため、取り回しも悪くなります。
前回の記事で説明したように、外部モニターと外部マイクなど、複数接続する場合は「ケージ」と呼ばれるアクセサリーを取り付けることになるので、さらに全体が大きくなります。

α6300にsmallrigのケージ α6300にSMALLRIGのケージを付けてみた – 動画撮影に

こうなると、片手で持って移動するのは現実的ではありません。ケーブルを引っ掛ける心配がありますし、移動する際はモニターは取り外します。
なるべく全てをコンパクトにして撮影したい僕にとって、モニターは不便な一面もあります。

用途に合わせて使い分ける

実際にモニターを購入して使っていると、自然と使い分けをするようになりました。
まず、自撮りで撮影する場合はフィールドモニターは必須です。僕は一人で動画撮影を行っているので、これは仕方がないです。

自撮りを行わない場合、なるべくフィールドモニターを使わずに撮影を済ませるようにしています。
頻繁にカットを変えて、その都度カメラ位置を動かすため、その方が時間短縮になるからです。

あとは、野外での撮影や夜間の撮影でも、なるべくフィールドモニターは使いません。特に夜間の撮影はコードを引っ掛けてしまう心配があるからです。
反対に、比較的状況をコントロールしやすい屋内では、なるべくフィールドモニターを使います。そうした方が、ピントが断然合わせやすいですし、失敗を見つけやすいです。

フィールドモニターはあった方が良いが、、

自撮りで使えたり、ピントを合わせやすくなったり。フィールドモニターは良い面もありますが、取り回しやバッテリーが増えることなどを考えると、煩わしいことも多いものです。
もし、まだカメラを購入していない方で、自撮りをする前提の方。個人で動画撮影に取り組まれる方は、フィールドモニターも良いですが、バリアングルが可能な一眼レフ、ミラーレス一眼を検討してみても良いかもしれません。

バリアングルが可能で、動画の画質が良いカメラと言えば、やはりPanasonicのGH5が定番です。最近では、話題の Canon Rも登場しました。どちらも個人的にすごく気になるカメラです。
4Kではなく、フルハイビジョン画質で良いのなら、EOS 6D MarkⅡや、EOS 80Dもバリアングルに対応しています。

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