ソニー α7

sony α7は今が買い時?初心者がα7を使うメリット

α7は、2013年末に登場したソニーのミラーレスカメラ。世界で初めてフルサイズのセンサーを搭載した、ありがたいミラーレスカメラです。
今では α7Ⅱα7Ⅲなど、さらに性能の優れた後継機が多数発売されています。2018年9月にはニコンから、それに続くように、キャノンやパナソニックからもフルサイズミラーレス機が続々と発表されています。

新しいフルサイズミラーレスカメラが次々と発売されていますが、α7の価格は新品で10万円を切り(ボディのみ)、中古では5万円台の物も珍しくありません。

これから本格的に写真を始めてみたいという方。フルサイズミラーレスカメラに挑戦してみたいけど、価格的にちょっと、、と躊躇している方。手頃な価格のα7は、悪くない選択だと個人的には思います。

最新のカメラと比較すると、劣る部分はたくさんあります。それも含めて、α7がどんなカメラなのでしょうか?

α7はどんなカメラ?

α7とSEL28F20

まずはα7についてのおさらいです。α7は、他社のミラーレスカメラや、ソニーの「α6000シリーズ」とはどう違うのでしょうか?

α7は、画質に優れた「フルサイズ」のセンサーを搭載したミラーレスカメラ。フルサイズとはいったい?という方もいるかもしれません。「フルサイズ」というのは、35mmフィルムに近いサイズのセンサーのこと。
おおまかに説明すると、画像を記録するセンサーのサイズが、一般的なデジカメやミラーレスカメラよりも大きいのです。

イメージセンサー サイズの違い

センサーが大きい分、記録できる画素数が大きいので、単純に画質も優れています。また、センサーサイズが大きい分、光を多く取り込めるので、諧調が豊かで表現力の高い写真が撮影できます。それから、ピントをぼかした箇所の「ボケ味」も綺麗に出やすいとされます。

フルサイズセンサーについて、詳しくは以下の記事の中でも説明しています。

フルサイズミラーレスカメラ 非公開: フルサイズミラーレスとは – センサーの違いについて

恥ずかしながら、以下の写真はα7で撮影した写真です。

α7の作例

α7は、世界に先駆けてフルサイズのミラーレスカメラとして登場したカメラです。
キャノンやニコンなど、強力な競合の参入により今後のことは分かりませんが、現在(2019年初旬)では、フルサイズミラーレスの分野では最もシェアの多いのが、α7シリーズです。

フルサイズミラーレス初号機 α7

ソニー α7

一眼レフデジタルカメラ(非ミラーレスカメラ)と比較すると、圧倒的にサイズが小さく、軽い。にも関わらず、撮れる写真はまさにフルサイズの描写力。

※以下の写真はα7で撮影。レンズはFE 28mm F2。

View this post on Instagram

まーやんさん(@morino.ne)がシェアした投稿

もちろん良い面ばかりではなく、悪い面もあります。その点については後ほど説明するとして、もう少しだけα7についておさらいを。

ソニーのカメラってどうなの?

カメラに詳しくない人にしてみれば、一眼レフカメラといえば「キャノン」「ニコン」を思い浮かべるのではないでしょうか?
家電メーカーのイメージも強い「ソニー」が作るミラーレスカメラ。カメラ業界では一体どのような位置付けなのでしょうか。

レンズ交換式のカメラを選ぶ上で1つ重要なポイントが、どれくらいのレンズが発売されているのか?そして、今後も新しいレンズや新機種が発売されるのかどうか?という点です。

αシリーズを選ぶメリット

αシリーズ

写真:SONY 公式サイト

せっかく高価なカメラを購入したのに、それに見合ったレンズが無ければ、全く意味がありません。というのも、写真の表現の幅は、レンズによって大部分を左右されるからです。
反対に、せっかく高価なレンズを買い集めたのに、いつまで経ってもカメラの新機種が発売されない。これも困ります。カメラの画質性能は年々向上し、それを表示するスマホやディスプレイの画質も年々進化しています。

新しい機種が発売されなければ、何年経っても古い性能で我慢しなければならないことになり、他の写真と見比べた時に、明らかに見劣りします。
本格的にカメラを趣味にしたい方にとっては、レンズとカメラ、両方の継続的な開発や、ラインナップ拡充は重要な問題だと思います。

ソニーはここ数年で新しいレンズを続々と発売し、α7シリーズで使われている「Eマウント」用のレンズラインナップも強化しています。カメラ本体についても、意欲的に新製品のリリースを続けています。

α7とレンズ

α9のようなプロを意識したミラーレスカメラも発売されていますし、α7シリーズも継続的に新機種が発売されています。新しくなるたびに、バッテリーの持ち時間や堅牢性、スピードなど、これまでの弱点を改善し続けています。

プロ用機材としての地位

この項目は話が逸れる上、マニアックな内容なので、興味がなければ読み飛ばしてください。
ソニーはもともと、映画や放送用のビデオカメラなど、プロ用映像機器では高いシェアを誇っています。

プロ用機器

写真:SONY 公式サイト

また、ソニーのもうひとつの強みが、映像を記録する「イメージセンサー」の開発です。これは、ミラーレスカメラにとっては心臓部とも言える部分ですが、既存のカメラメーカーでは経験値が不足する分野。

映像とセンサー。ミラーレスカメラは、ソニーの得意とする分野だった、というわけです。
α9の発売や、プロフェッショナル向けの「G Master レンズ」の発売など、ますますプロ向けカメラの領域を囲い込んでいるソニー。今後、ミラーレスカメラを極めたいと考えている方にとって、αシリーズの選択は、将来的にはおすすめできるのではないかなと、個人的には考えています。(※ソニーの回し者ではありません(念のため))。

今、α7を購入するメリット

α7 SEL28F20

続々と新型のフルサイズミラーレスカメラが発売される中、今、α7を購入するメリットはあるのでしょうか?
個人的な意見ですが、画素数や、スピード、新機能を追い求めなければ、α7はまだ使えるミラーレスカメラではないかと思います。

以前は手の届かなかった価格のフルサイズミラーレス。それが、新品で10万円を切る価格(本体のみ、レンズ別)です。サードパーティ(社外品)も含め、プロ向けレンズから、入門者向けのズームレンズなど、豊富なレンズが発売されているのも、α7がおすすめできる理由のひとつです。

中古の相場も安い

新品でも10万円を切る安さですが、中古なら5万円程度の破格の値段で購入できてしまいます(本体のみ、レンズ別)。

α7 中古

α7の現在の価格をチェックする

「入門用レンズ」とも呼ばれる、50mm F1.8(実勢価格:3万円程度)のレンズと組み合わせれば、価格を抑えつつ、高い描写力やボケ味、明るさが得られる、フルサイズならではの本格的な描写を楽しめます。

僕としては、ズームレンズよりも、この「単焦点レンズ」を推したいところです。

sel50f18f

この価格でフルサイズの描写

初心者でもフルサイズフォーマットの描写力を堪能できるという点は、α7を選ぶ最大の魅力です。以下は、α7でカメラ素人の僕が撮影した写真です。

SEL28F20

SEL28F20

SEL28F20

これだけ安価な価格のフルサイズミラーレスカメラは、他にはないと思います。

ただし、良いことばかりではなく、α7ならではのデメリットもたくさんあります。その点も隠さず紹介しておきます。

α7のデメリット

α7

特に性能に関しては、手ぶれ補正機能や、タッチパネルディスプレイが搭載されていないなど、新製品と比べると、明らかに劣っている部分もあります。
特に、個人的に気になっているデメリットを列挙してみます。

スピードが遅い

散歩がてらにスナップ写真を撮る程度ならあまり問題ないのですが。スポーツの撮影など、スピードの遅さは致命的です。

たとえば電源をオンにしてから起動するまでの時間。連写した時の読み込み(処理)速度。フォーカスが合うまでのスピードなど。
スポーツ撮影や、野鳥のように素早く動き回る動物などを撮影するシーンにはおすすめできない、というのが、実際に使っている者としての率直な感想です。

バッテリー寿命が短い

これはα7だけでなく、α7Ⅱシリーズなど、同じバッテリーを使っているカメラに共通して言えることです。バッテリーの容量が少なすぎて、連続使用可能時間が短すぎるのです。

α7Ⅲ、α9では使用するバッテリーが変更され、この問題がクリアされていますが、α7、α7Ⅱシリーズは、少なくとも予備バッテリーを購入して持ち歩いた方が安心です。
特にバッテリーの消費が激しい、動画の長時間撮影には向いていません。

動画のクオリティ

発売当時はフルHD画質(1980×1020ピクセル)でも十分な動画性能だと思われていました。現在は4K撮影が主流となっています。α7は、フルHD画質までの動画撮影にしか対応していません。
趣味程度なら、そのレベルで問題ないですが、動画撮影を「作品作り」としてこだわりたい方には、ちょっと不向きかもしれません。

アップデートがほとんどない

2016年以降、α7のソフトウェアアップデートは行われておらず、 おそらく今後アップデートを行う可能性もほとんどないものと想像できます。

α7 中古

α7で撮影した写真の作例など、以下の記事にまとめていますので、参考にされてみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です