僕がこれまで使ってきた主な焚き火台は、ユニフレームのファイアグリル。家族や友人と焚き火を囲むのにちょうど良いサイズでした。
しかし、1人で山歩きをしたり、海浜を散策しながら焚き火を楽みたい。ちょっとお湯を沸かしたり、調理を楽しみたいと思いはじめると、こうした焚き火台ではサイズが大きすぎました。ガスバーナーは小型で便利ですが、やはり自然の炎で焚き火を楽しみたい!という、贅沢な悩みも出てきました。
そこで手に入れたのが、サイズが小さく、落ち葉や小枝を燃やして楽しむ「ネイチャーストーブ」です。
このサイズで本当に燃えるのか?調理などできるのか?半信半疑で購入しましたが、意外な結果に驚きます。
Contents
ネイチャーストーブとは?
ネイチャーストーブは、自然の火を使う焚き火道具。野遊び道具と言ってもいいかもしれません。持ち運びに優れた小さなサイズですが、強力な燃焼効率で、大きな炎を作り出します。
落ち葉や小枝を燃やす小さな「焚き火台」
ネイチャーストーブは両手の手のひらに乗るサイズで、収納時は片手に収まるほどコンパクト。小さいバッグやポシェットにも余裕で入るので、山歩きや魚釣りに携行するのもちょうど良さそうです。
安全な場所さえ確保できれば、トレッキングをしながら焚き火調理や、お湯を沸かしてコーヒーを楽しむこともできます。
小型・軽量、ポシェットに入る大きさ
サイズは見ての通り。小さめのポシェットにも収まるサイズです。購入時は専用の収納袋が付いてます。
専用の焼き網も販売されており、焼き網も、収納袋に一緒に収納できるサイズで作られています。
重さは320g。持ってみた実感としては、 500ml ペットボトル1本よりもやや軽いくらいです。
ネイチャーストーブの燃焼力
個人的に一番心配していたのが、「このサイズでどれだけ燃えるのか?」ということ。炉の部分だけ見ると、横幅13cm、高さは12cmほど。
そもそも、そこまで太い薪は入らないので、調理をするほどの燃焼時間が得られるのか?お湯を沸かせるほどの燃焼力が得られるのか?かなり疑問を感じていました。
強力な炎が作れる!
しかし、実際に燃やしてみると炎の強さは非常に強力。理論的に作られており、燃焼効率がとても高いことが実感できます。
ネイチャーストーブは、底部分が耐熱銅の網になっています。炉の中で物を燃やすと、底の網になっている部分から空気を取り込み、上昇気流を起こします。
画像:ユニフレーム
理論は分かっていても、実際にやってみるまではなかなか実感できないと思います。これが、一度燃焼させると驚くほど実感できます。
燃焼テストをしてみた結果
試しに、新聞紙を10cm四方ほど切り取り、丸めて炉の一番下に置きます。その上に、ナイフで削った木屑。小枝など、焚きつけ用の準備をします。
焚きつけ用の小枝の上に、順番に太い薪をのせていきます。これで準備完了。
ちょっと分かりにくいですが、炉の下の方に穴があります。ここは着火用の穴で、ここから新聞紙を少しだけ出しておき、ここに着火します。
着火穴から出ている新聞紙に火をつけると、ものの10〜20秒くらいで、もの凄い煙が立ち上りました。
続いて、一気に大きな炎が起こります。ここまで、1分もかかりません。
最初の炎の大きさは僕の予想を遥かに超えており、テストしてみたところ、大きな炎では70cmくらいの大きさにもなりました。もちろん、燃焼材などは使っておらず、自然の小枝や薪などを使用しています。
着火したばかりの時は、特に炎の大きさが大きくなるので、さすがに驚きました。炉の内部で上昇気流が起きていることが、はっきりと実感できます。
サイズが小さいので油断してしまいそうですが、周りに燃え易いものがないか。特に、山の中で着火する時には十分な注意が必要です。
調理のしやすさ
ネイチャーストーブは燃焼効率が高く、乾いた小枝や新聞紙などがあれば、はじめの着火はスムーズです。しかし、調理のために適度な火力を維持するためには、それなりの準備が必要です。
事前に適度な大きさの小枝(薪)を準備しておく
調理に必要な適度な火力を維持するためには、ちょうど良い大きさの薪を着火前に準備しておく方が安心です。思いのほか良く燃えるので、燃料はすぐに燃え尽きてしまいます。
ネイチャーストーブの場合、大きすぎる薪は炉に入らず、かといって細すぎてはすぐに火が尽きてしまい、調理には不向き。太さが直径2〜3cmの薪を、たくさん用意しておくのが良さそう。
そのくらいの太さの薪(しかも、よく乾いた薪)がたくさん落ちていれば良いのですが、そうはいかないことも多いと思います。
事前に適度な薪を購入し、カットしておくのが一番安心できそう。
適度なサイズに薪をカットしていく作業は、個人的にはとても楽しい作業です。
専用の「焼き網」が販売されている
また、ネイチャーストーブで焼肉や焼き鳥を楽しむのなら、専用の焼き網はぴったりです。純正の焼き網が、定価600円で販売されています。おそらく、100均の小さいサイズの焼き網も乗せられます。
純正の焼き網は、ネイチャーストーブの収納ケースにぴったり収まり、ステンレス製なのでサビに強く長持ちします。
ちなみに、焼き鳥や焼肉を楽しむのなら、あえて小枝を使わずに炭を使うのも良いかもしれません。
炭を燃料にして焼肉を便利に
小枝はすぐに燃え尽きてしまいますが、炭を用意しておけば調理に適した炎が長持ちしました。
焼肉や焼き鳥を楽しむのなら、炭の方が適しているかもしれません。その場合、火吹き棒か、うちわのような物があると便利です。
ネイチャーストーブを七輪の代わりにして、自宅の庭で炭焼きを楽しむのも楽しそうです。
ネイチャーストーブの組み立て方法
ここで、初めてネイチャーストーブを使う方のために、組み立て方法を簡単に説明しておきます。
まず、ネイチャーストーブ購入時に付属している部品は以下の通りです。
パーツの数が多そうに見えますが、慣れれば組み立てに掛かる時間は、1分ほどです。
組み立て方法
はじめに、土台となる脚と底の部分を組み立てていきます。
脚の組み立て
脚となる2つの部品を、写真のように十字状にクロスさせます。
次に、炉をのせる底部分となる「網」に、クロスさせた脚を取り付けます。網には、小さな穴が2つあります。
クロスさせた脚に付いてある、細いステンレスの細い棒を、小さな穴に差し込みます。
この時、1本ずつ差し込みます。
片方を差し込んだら、もう片方は少し強めに引っ張りながら差し込んで大丈夫です。
これで、土台となる脚部分が完成です。
炉の組み立て
脚が完成したら、「炉」を上にのせて、組み立てていきます。炉の下部分にも、小さな穴が2つあります。
この穴の部分を、先ほど作った土台部分の、ステンレスの細い棒が入るように置いていきます。
炉の両方の穴に、ステンレスの棒がしっかり合えば安定します。
最後に、ゴトクを乗せて完成です。ゴトクは、以下の3つのパーツで作られます。
まず、2枚のステンレスの板をクロスさせます。
クロスさせた板をぴったりと寄せ、針金状の棒を差し込みます。
針金を差し込んだあとに、ステンレスの板をバッテン状に開くと、以下のようなゴトクが完成します。
完成したゴトクを、炉の上にのせます。ゴトクをのせるための窪みがあるので、ぴったりと合うように、のせていきます。
うまく入らなければ、炉の部分を少し押し広げたり、ゴトクの大きさを調整しながら置いていきます。
ここまでで、本体の組み立ては完成です。
最後の、ゴトクをぴったりのせるが、あまりスムーズにいかなかったので、ここはもう少し改良してもらえると嬉しいかなと思いました。
使ってみた感想
こういう製品を使用するのが初めてだったので、正直なところ、初めてネイチャーストーブを組み立てた時は小さすぎるのでは?と心配になりました。実際に着火してみると驚くほどよく燃えます。
ただし、よく燃やすために乾いた小枝をたくさん拾って集めておいた方がよいです。一番下には、丸めた紙などを置き、その上に細い小枝をたくさん入れておくと、本当によく燃えます。
トレッキングや釣りなどに携行して、その場で焚き火や調理を楽しむ。そういう使い方にぴったりだと思いました。
参考になりました!
いま、solo stove liteを持っているのですが、
もう少し小枝などが多く入れらるネイチャーストーブを
探した所でこの記事が非常に参考になりました。
購入することに決めましたのであとは楽しむだけですが、記事内容がありがたかったです。
動画の方も楽しみにさせていただいてますので頑張ってください♪
ありがとうございました!
記事が参考になったようで、良かったです ^^
solo stobe liteと比べると、容量は大きめだったでしょうか??
もし使用感などあれば、また教えていただけると嬉しいです!
動画も、これからはさらに作り込みを頑張ろうと思います☺️